【声かけに悩む看護師さんへ】終末期ケアで使える言葉7選

終末期ケアの現場で看護師が使える声かけフレーズ7選を紹介する記事のアイキャッチ画像 看取りケアの声かけ

「このまま声かけていいのかな…」
「なんて言えば、この人にとって“救い”になるんだろう…」

終末期のケアって、技術や処置だけじゃなくて、
“言葉”の選び方ひとつでものすごく悩みますよね。

わたしも、療養病棟で看取りの場面に立ち会うたびに、
「この言葉でよかったのかな…」って帰り道にひとり反省会してた時期があったんです。

でもね、
終末期の“声かけ”って、
ただ何かを言えばいいってものじゃなくて、
「相手の時間にそっと寄り添う」ためのものなんだって、
学び直してからはじめて気づきました。


この記事では、
🌿 現場で実際に使える“終末期ケアの声かけ”フレーズ
🌿 こんな言葉は避けたい!NG例
🌿 わたしが現場で使って「よかった」と感じた体験

を紹介していきます✍️✨


声に出すのがむずかしいあの瞬間、
読んでくれたあなたのなかに、
そっと届く言葉が見つかりますように🕊️

終末期ケアの「声かけ」に悩むのは普通のこと


終末期ケアの現場で、
「なんて声をかければいいのかわからない…」って感じたこと、ありませんか?

わたしは何度もある。
というか、今でもあるんです。


患者さんの苦しさ、
ご家族の不安、
張りつめた空気。

そんな中で、“たった一言”の重みが増して、
なにも言えなくなっちゃうこと、ほんとにあるんですよね…。


でも、それってあなただけじゃないよ🌿

むしろ、悩んでるってことは、ちゃんと「寄り添いたい」って思ってる証拠。
その思いこそが、いちばん大事な看護の力。


声かけって、
たくさんの経験を積んでも「これが正解!」っていうのがないぶん、
ずっとずっと悩み続けるものですよね。

だからこそ、
悩む気持ちを否定せずに、
「こんな言葉があってもいいんだ」っていう
“選択肢”を一緒に持っていきましょう🌼

声かけがもたらす“安心”と“寄り添い”の力


終末期ケアって、
処置でもなく、治療でもなく、
「その人が“その人らしく”最期まで過ごすことを支えるケア」だと思います。

そんな中で、
私たちがそっとかける“ひと言”が、
患者さんやご家族の心に灯りをともすことがあるんです🕯️


たとえば…

  • 「苦しくないですか?」と聞かれるより
  • 「そばにいますよ」と静かに伝えるだけで
    → 表情がふっと和らぐこともある。

声かけって、
相手に安心を届けるための“ぬくもりのあるツール”なんです。

沈黙ですら、
「あなたの苦しさを、ちゃんと見つめています」って伝える手段になる。


だから、
「何を言えば正解か」よりも、
「この人にとって、何が届くか」を考えることが大切なんだと思います🌱

実際に使える!終末期ケアの声かけ7選


「なんて声をかけたらいいのか…」
そんな悩みに寄り添えるように、
現場で実際に使える“声かけフレーズ”を、7つピックアップして紹介🕊️✨

それぞれの場面ごとの【シチュエーション+フレーズ】で紹介するから、
そのまま現場で使ってもらってOKです💚


💬終末期ケアの声かけフレーズ一覧

シチュエーションフレーズ例意図・補足
① 不安を抱える患者さんに「ここにいますよ」「心配なことがあれば、いつでも言ってくださいね」孤独感の緩和/安心の提供
② 苦痛症状があるとき「痛み、つらくないですか?」「少しでも楽になるように一緒に考えますね」共に向き合う姿勢の提示
③ 意識がもうろうとしている時「◯◯さん、今ここにいますよ」「手、握ってますよ」存在を伝える/触覚による安心感
④ ご家族が付き添っている時「何かあれば、すぐ呼んでくださいね」「ご家族の時間を大切にしてください」ご家族への気遣いと安心
⑤ 状態が急変したとき「今、先生も一緒に対応してます。ご安心ください」混乱の防止/冷静な対応
⑥ 最期が近づいてきたとき「◯◯さんのそばにいます」「大丈夫ですよ、安心してください」恐怖の軽減/寄り添いの言葉
⑦ その場にふさわしい言葉が出てこない時【沈黙】+そっと手を握る言葉がなくても“伝わるケア”

📌 ポイント!

  • 声かけに答えはないけど、“選び方”は磨ける
  • 無理に言葉を探すよりも、
     「その人にとっての安心」になるかどうかがいちばん大切。

こんな声かけには注意!NG例&その理由


声かけは“思いやり”から生まれるもの。
でも、「よかれと思って言った言葉」が、相手の心を追い詰めてしまうこともありますよね…。

とくに、終末期は【心が敏感になっている時間】だから、
いつも以上に慎重な言葉選びが必要🕊️✨


💣 NG例とその理由&代替フレーズ

NGフレーズなぜダメ?代わりに伝えるなら?
「がんばってくださいね」頑張ることが難しい時期に、プレッシャーになる場合がある「ゆっくり休んでくださいね」
「大丈夫ですよ(根拠なしに)」本当に不安な人にとって、“軽く流された”と感じることも「不安なことがあったらいつでも話してくださいね」
「最期まで前向きにいきましょう」本人が気持ちを整理できていない場合、心に刺さることも「あなたのペースで、今を一緒に過ごしましょう」
「もうすぐ楽になりますから」死を暗示する表現になり、ご家族や本人を傷つける可能性【沈黙】+そっと寄り添う方が安心を生むことも

🫧 NGかどうかの見分け方のヒント

  • 相手に“前向きさ”を強いるような言葉になっていないか?
  • 不安やつらさを“軽視”してないか?
  • 「自分の安心のための声かけ」になっていないか?

💡大切なのは、“励まし”ではなく“寄り添い”
言葉を「かける」んじゃなくて、
“そっと置いていく”ようなイメージで届けてあげると優しさが伝わりやすいです🌱

わたしが実践してみて感じた“変化”


正直、声かけって、
「教科書通りにやればOK!」ってものじゃないですよね。

その人の状態や、
その場の空気や、
ご家族の気持ちまで、
いろんなものを感じ取って、はじめて“届く言葉”になるんだなって思います。


わたし自身、
最初は「これで合ってるのかな…」って思いながら声をかけてました。

でもね、
ある日、意識がはっきりしない患者さんに
「そばにいますよ、安心してくださいね」って、ただ一言だけかけて、
手をぎゅって握りました。


そしたらその方が、
ふっと表情をゆるめて、目元がちょっと和らいだの。
その瞬間、
「あ、今の声かけ、届いたかもしれない」って感じました🥹


📘終末期ケアのテキストを読みながら、
「言葉には意味がある」「沈黙にも意味がある」ってことを知ってから、
声かけが“怖くなくなった”。


完璧じゃなくても、
相手を思ってかけた言葉には、ちゃんと力があるんだって信じられるようになりましたよ🌸

「自分の声かけ、これでよかったのかな」と思う人へ


終末期ケアのあと、
「これでよかったのかな…」って悩んだこと、ありますよね。

言葉をかけたつもりが、
うまく伝わらなかった気がしたり、
逆に何も言えなかった自分に落ち込んだり…。


わたしも、そんな気持ちを何度も抱えてきました。

でも、そんなとき出会ったのが、
📘「終末期ケア専門士 公式テキスト」でした。


このテキストには、

  • 患者さんへの声かけの具体例
  • ご家族への言葉の選び方
  • “沈黙”がもつ意味や力
    …が、やさしく、丁寧にまとめられてます。

🌱ただ読むだけじゃなくて、
「自分のケアと向き合う」ための一冊。

わたしはこの本を読んで、
自分の言葉に少しだけ“自信”が持てるように!🕊️


もし、あなたも同じように
「この声かけでよかったのかな…」って感じているなら、
その気持ちこそが、学び直しのチャンスかもしれない。


📘終末期ケア専門士のテキストについては、
↓こちらの記事でも紹介してます✨

👉【関連記事】終末期ケア専門士テキストを実際に使ってみた感想レビュー

まとめ|声かけも“看護の力”になる


終末期ケアの現場では、
「どんなケアをしたか」以上に、
「どんな言葉を届けたか」「どうそばにいたか」
あとから心に残ることがありますよね。


技術じゃない、正解もない、
でもたしかに「その人にとっての支え」になる。

それが、声かけのもつ力だとわたしは思います。


もし今、
「言葉が出てこない…」
「これでよかったのかな…」って悩んでいたら、
それはちゃんと“寄り添おう”としてる証拠🌸


声かけは、
看護の中で“いちばん人間らしいケア”なのかもしれないです。

だからこそ、
焦らず、無理せず、
あなたのペースで、ことばを育てていきましょうね🌿


🩺 もっと声かけや終末期ケアについて深く知りたい人は、
\おすすめ記事はこちらから💡/

👉【看護師12年目が悩んだ「終末期ケア」…学び直しのきっかけとは?】
https://nurse-endcare.com/endcare-learn-again/

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