看護師12年目が悩んだ「終末期ケア」…学び直しのきっかけとは?

終末期ケアに悩む12年目看護師が学び直しを決意したストーリー記事のアイキャッチ画像。「迷いのケアから考えるケアへ」のキャッチコピー付き。 終末期ケアの学び

療養病棟での勤務が長くなるにつれて、
終末期の患者さんと向き合う時間も、自然と増えていきました。

何度も看取りを経験してきたけれど、
「わたしのケア、これでよかったのかな…」って
毎回モヤモヤが残るんです。

声かけ、沈黙、ご家族への対応――
ひとつひとつの選択が患者さんの“最期”につながるからこそ、
自信が持てない自分がすごく情けなく思えたりして…。

でもある日、ある出来事がきっかけで
「このまま、なんとなくのケアを続けていていいの?」
って本気で向き合うようになりました。

この記事は、
そんなわたしが“学び直し”を始めたリアルなきっかけと、
最初に出会った教材について書いています。

同じように、終末期ケアに不安や違和感を感じている人の
小さなヒントになれたら嬉しいです🌱

10年目をすぎても終末期ケアに自信が持てなかった


なんとなくのケア、これでいいの?って思いながら働いてた

看護師になって10年以上。
新人の頃に比べたら、処置も記録も対応も、それなりにできるようになった。

でも――
患者さんが「終末期」となった途端、
わたしの中に浮かぶのは“迷い”や“不安”ばかりだった。

どんな声をかけたらよかったのかな?
沈黙が続いたとき、あの場にいて正解だったのかな?
ご家族への言葉、あれでよかったのかな…。

「なんとなく」その場をこなすけど、
毎回、心のどこかに“引っかかり”が残る。


声かけも沈黙も、全部「感覚まかせ」だった頃の話

患者さんのベッドサイドに立つと、
“言葉にしない空気”を読み取ろうと必死になっていた。

だけど本当は、
「これって根拠あるケアなのかな?」
ってずっと不安だった。

声かけひとつにも意味があるのに、
なんとなく、“これまでの経験”だけで動いていたわたし。

そのうち、「こうするのが普通」みたいに
気づかないうちに感覚に頼ってケアしていたと思う。


後輩に教えることにもモヤモヤが…

中堅になって、後輩に教えることも増えてきた。
でも、いざ終末期のケアについて聞かれると――

あめナース
あめナース

わたし自身、ちゃんと理解してないかもしれない

そんな思いがよぎる。

ケアの理由を言語化できない、
「自分がやってきたから」っていう説明しかできない。

後輩に伝えられない=自分の中でも理解できていないってこと。

その事実に気づいたとき、
「学び直さなきゃ」っていう焦りと、
「でも今さら…」っていう情けなさが入り混じってた。

「学び直そう」と思ったあの日のこと


患者さんの最期に、後悔が残ってしまった

ある日、80代の患者さんが静かに息を引き取った。

ご家族がそっと涙をぬぐうなか、
わたしは「今、なにをすればよかったんだろう」って
心の中でずっと問い続けてた。

そっと背中をさすった手、
かけた言葉、
その場の沈黙――

すべてが「正解だったのか」わからなかった。

形としては“看取り”が終わったのに、
わたしの中には、ぽっかり穴が開いたような感覚だけが残ってた。


「本当にこのままでいいの?」って、自分に問いかけた

その日の帰り道。
病棟から出た瞬間に、ふとこみ上げてくるものがあって、
マスクの下で、声を出さずに泣いた。

あめナース
あめナース

こんな風に、迷いながら最期を迎えさせていいのかな

患者さんにとって、“人生の最終章”に関わってるわたし。
でも、そのケアが“感覚まかせ”でいいわけがない。

「これがベストだった」って、
胸を張って言えるようになりたい。

その時、はじめて思った。

あめナース
あめナース

「学び直そう」って。


ググって見つけた“終末期ケア専門士”という存在

その日の夜、
「終末期ケア 看護師 学び直し」で検索して、
見つけたのが終末期ケア専門士という資格だった。

資格そのものも気になったけど、
なにより目にとまったのは、テキストの内容だった。

  • 声かけの意味
  • ご家族との関わり方
  • 沈黙の時間のとらえ方
  • 看取りにおける“支える姿勢”

「まさに、今わたしが知りたかったこと」
そう思った。

わたしが“最初に”手に取った教材


資格のことより、「このケアを見直したい」が先だった

“終末期ケア専門士”っていう資格の存在を知ったとき、
正直、資格取得そのものにはまだピンときてなかった。

でも、紹介されていた公式テキストの内容に心を奪われた。

  • 現場でよくある終末期の場面
  • ケアの「意味」を掘り下げる解説
  • 声かけや沈黙への向き合い方
  • ご家族への対応とグリーフケア

「これ、わたしの今の悩みそのまんまじゃん…」って思った。


公式テキストを読んでみての第一印象

読みはじめてまず感じたのは、
「現場に寄り添ってるな」ってこと。

堅苦しい理論だけじゃなく、
日々の“迷い”や“揺らぎ”にやさしく触れてくれる言葉が並んでて、
まるで先輩に背中をさすられてるような感覚だった。

あめナース
あめナース

ああ、この考え方が欲しかった

やっぱり“なんとなくのケア”は卒業したい

そんな気持ちが、ページをめくるたびに強くなっていった。


▶ 実際に使った感想はこちらの記事で紹介!

わたしがこのテキストを使って感じたこと、
実際に現場で変わったことを詳しくまとめた記事はこちら👇

📘 [終末期ケア専門士テキストってどう?実際に使ってみた感想]

気になっている方は、あわせて読んでみてください✨

同じように悩んでるあなたへ


わたしのように、
終末期ケアに“モヤモヤ”を感じている人って、きっとたくさんいると思う。

  • 患者さんへの声かけに迷う
  • 家族への対応で気をつかいすぎてしまう
  • 「あれでよかったのかな…」と帰り道に振り返る

そんなふうに、毎日葛藤しながらケアしてる看護師さんに
わたしは声を大にして伝えたい。

あめナース
あめナース

その迷い、大事にしていいよ

でも、そこから一歩踏み出すことも、もっと大事だよ


学び直すって、決して「これまでの自分を否定する」ことじゃない。
よりよく寄り添うために、自分自身に優しくなることなんだって
わたしはテキストを読んで感じたよ🌿


患者さんの人生の最期に関わるわたしたちだからこそ、
“経験だけ”に頼らず、
“考える軸”を持つことってほんとに大事。

その軸があるだけで、
自信やケアのあたたかさが変わってくると思うんだ。

まとめ|“迷った今”こそ、始めどきかも


終末期ケアって、
「これが正解です」って言える場面がほとんどない。

だからこそ、
わたしたち看護師は毎回その場で悩んで、揺れて、
患者さんやご家族に向き合おうとしてる。


その“迷い”があるってことは、
本気でケアと向き合ってる証拠だと思う。

でも――
「なんとなくのケア」から、一歩踏み出して
“考えながらのケア”に変えていくことで、
もっと自分のケアに納得できるようになるし、
患者さんや家族にとっても、あたたかな時間を届けられる。


わたしにとって、
📘 「終末期ケア専門士テキスト」はその第一歩になった教材でした。

いま終末期ケアにモヤモヤしてる人、
自分の言葉や対応に迷ってる人には、
ぜひ手にとってみてほしいって心から思います🌿


🔗▶ テキストについての詳しい内容・レビューはこちら

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